第20章 彼女に謝れ!

「急性脳出血……? どうして急に、こんな……」

阿部爺さんは張りつめていた胸をほんの少しだけ下ろし、それでもなお切迫した声で尋ねた。

阿部婆さんのバイタルが目に見えて弱っていくのを見て、有岡里穂の額に冷や汗がにじむ。

彼女は手の甲でそれを拭い、首を振った。

「原因は色々あります。今の段階では特定できません。救急車は、もうすぐ来るはずです」

阿部蓮太郎は、おばあちゃんの状態がわずかに落ち着いたのを目にすると、氷のような瞳の奥に、ほんの一瞬だけ驚きの色を走らせた。

言い終えるか終えないかのところで、外からサイレンが近づいてくる。

ほどなくして阿部婆さんはストレッチャーに移され、救急...

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